在来浴室での水栓交換作業風景です。

水栓(蛇口)の交換は基本的にスムーズに終わることが多いのですが、年数が経っていたり水回り、特にタイル張りの浴室では不測の事態が発生します。

今回はその代表例をご紹介します。

 

↓まずはこちら、交換対象の水栓周りです。

作業開始前に『もしかすると壁内の配管が折れる可能性があるのでご了承ください』と説明をした上で作業開始

↓作業開始5分後。左側のお湯の配管が見事に折れ(ねじ切れ)ました。

こうなると壁を壊して内部の配管をつなぎ直すしかありません。本来であれば大きく壊して、もう一度下地を作り、タイルを貼るのですが・・・日数と予算を抑える為に可能な限り最小限にします。

↓正面のタイル3枚分を開口し、内部のコンクリガラ・砂を取り出します。

↓折れてしまったお湯の管が出てきました。この空間で作業をするは至難の業ですが工夫しながら進めます。

↓銅管の被覆(外側を覆っている白いもの)を剥く専用工具が入る位置でカットし、被覆を剥きます。

↓被覆を剥き、接合部をケレン・脱脂します。その後、銅管からポリ管へ変換する専用の継手を差し込みます。

※この時、銅管に線傷を入れてしまうと水漏れの原因になります。なので銅管の被覆を剥く際は専用工具を使用することが望ましいです。

↓銅管の処理が終わり、その先の配管を繋いでいきます。ここまで終われば後は水栓を復旧するばかりです。が、その前に通水をし接合部から漏れがないことを目視・手触検査にて確認します。

↓これで応急処置が終了です。後は開口部の復旧方法をどうするかを決め、後日仕上げます。おそらくパネル等の部材で希望する範囲を覆い被せる事になるかと思います。

今回の工事Point

①在来浴室の水栓交換は不測の事態が発生するものと心得る

銅管の被覆を剥く際は専用工具を使用する(カッターナイフは銅管本体を傷付ける可能性が高い)

以上2点は必ず押さえておきたいところです。

何も考えず作業をし、万が一配管を折ってしまうとシャワーが浴びれないだけでなく、1日以上水が出せない状態になります。

普段蛇口を捻れば当たり前に出る水が使えない事ほど不便なことはありません。

(↑過去に上記の状況に陥り、対処できず仲間に助けてもらった経験がかります)

自分が何かに失敗してしまった場合は恥じることなく積極的に周りへ発信し、或いは他人のミスを他人事と無視をせずに興味を持って学んだりと、これからも多くの知識・経験を積んでいきます。

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